全社安全衛生チームの佐藤です。
ハーモニーみどりヶ丘では毎年3月に衛生教育を目的とした施設内研修を実施しています。
2024年度は「睡眠」について。

介護職員には早番から夜勤までの交代勤務に就く職員が多く、中には交代勤務慣れるまで「交代勤務睡眠障害」と呼ばれる症状(疲労回復感が乏しく、夜間の勤務時間帯における眠気と注意集中困難および作業能力の低下など)に悩まされる方もいます。
そこで今回は、東洋羽毛工業(株) 日本快眠生活研究所 より、睡眠セミナー講師(上級睡眠健康指導士、快眠生活アドバイザー)の大内 徹様をお招きして、睡眠について深く学ぶ機会を得ました。

「日本は世界一寝ない国」であること、交代勤務者の眠りは脳が世界旅行しているような状態(時差ボケ)におかれていること、必要以上の睡眠(8時間以上)は認知症の発症リスクを高める、ブルーライトは紫外線よりもエネルギーが強い…などなど、目からうろこの情報満載で研修はどんどん進んでいきます。

眠りのポイントの中でも大切なことは「睡眠の中央時刻をできるだけずらさないこと」。
平日に22:00~翌6:00まで寝たら睡眠の中央時刻は夜中の2:00、
休日に24:00~翌10:00までぐっすり寝てしまったら中央時刻は朝5:00。
この中央時刻のズレを2時間以内にすることが睡眠の質を上げ、ヒューマンエラーを防ぐという話には「休日の寝溜めはだめかぁ~」とため息が…分かっていても気持ちいいんですよね。

研修の中では、夜勤の前や休憩時間に20分の仮眠をとること(できれば横にならずにすぐに起きられる姿勢で)、布団には本当に眠くなってから入ること、寝室は「光・温度・音」の環境を整えることなど、普段の生活で気を付けたい知識をたくさん教えていただきました。

人間は起床時間の15時間後に眠くなるといわれています。
しかし、交代勤務の介護職員は眠くなった時に勤務中であったり、次の日のシフトを考えたら寝なくてはいけない!と思えば思うほど眠れなくなったりと十分な睡眠を取れないことが多いかもしれません。
そんな時には、今日教わった「睡眠のコツ」を思い出して、実践できたらいいですね。
そして、心身ともに健康でお客様のケアに当たりたいと思います。
※夜勤業務に従事している職員は「特定業務従事者」とされ、健康診断が6か月以内ごとに1回(年2回)実施されます。