キャリアコンサルタントの秋山です。
私達が生きていく上で、ストレスを無くすことは不可能です。ストレスと上手く付きあうことが、日々を快適に過ごすことに繋がります。
そして、私達は公私ともに”自分以外の人”とも上手く関わって行かなければなりません。
会津若松市にある、障がい福祉サービス事業所コパン・クラージュの「就労移行事業」で就労支援サービスをご利用されている方向けに、ストレス対策の学習会を実施しました。
就労移行支援事業とは
障がいのある方が一般企業へ就職をする為にスキルの向上や面接指導など、様々な支援を行う部署です。
今回は、前回のワークで可視化した”自分の考え方のクセ”を緩めるために行ったことの共有を行いました。
再度、自分の考え方のワークを実施して、結果を前回と比べてみました。

前回の研修以降、”クセを弱める”ことを心掛けた方の取り組みご紹介します。
「今までは、過去のこと、未来のことばかりに気を取られていた。前回の研修以降、”今起きていること”のみを意識することを心掛けた。今回の結果では、”先読み”などの項目が前回よりも軽減していた。またストレスと感じないことも増えたような気がする」

考え方のクセは自身で気づくことができれば、対策が可能です。これからも継続していきましょう!
考え方のクセ6種類
➀先読み(確かめる前から悪い予想を立てる)
➁べき思考(確かめる前から必要以上に自分にプレッシャーをかける)
➂思い込み・レッテル貼り(自分の失敗は大きく、他者の失敗は極端に小さく捉える)
④深読み(相手の気持ちを一方的に推測)
⑤自己批判(責任は自分にある。自分を責める、勝手に責任を感じる)
⑥白黒思考(完璧でない自分はダメ、いつも完璧にしないと気が済まない)
他に、自分が苦手と感じる方との関わり方についても考えました。
社会生活のなかで自分が”苦手”と感じる方は誰しもいるかと思います。
特に職場では苦手でも関わらないと仕事に支障をきたすことも考えられます。
苦手な方を上手く関われないと、自身のストレスも増幅してしまいます。
苦手な方との関り方のポイント
①極力関わりを持たない(あいさつ、仕事上必要なことは普通に行う)
②相手の苦手な部分を分析する
③視点を変える
④相手のペースに振り回されない(適度な距離感)
⑤相手を変えようとしない(変えるのは自分だけ)
参加者からは…
「食事、睡眠など日常生活でのストレス対策も実践したい」
「相手の嫌な部分を分析したり、視点を変えてみることは自分にもできるのではと思った」
「Iメッセージに興味が持てたので、Iメッセージについてもっと学びたいと思った」
といった感想が出ていました。
考え方のクセは”全てを無くす”ではなく、長所を活かしつつ緩めることが望ましいです。
苦手な方とも上手く関われば、職業生活がより充実します。
今回学んだスキルを是非とも活かして欲しいですね。