積極的な特定保健指導のために【ハーモニーみどりヶ丘】【法人本部】

全社安全衛生チームの秋山です。

みなさんは”特定保健指導”と聞くと、どのようなイメージを持っているでしょうか?

もしかすると、保健師さんからの”厳しい指導”など、マイナスイメージをお持ちの方もおられるかもしれませんよね。

今回はハーモニーみどりヶ丘で健診後、特定保健指導を実際に受けた職員と、施設長(衛生委員会委員長)、サポートを行った安全衛生スタッフ(以下安衛スタッフ)へのインタビューをご紹介します!

特定保健指導とは…対象者が健診結果(特定健診)から自らの健康状態を把握し、生活習慣改善のための行動目標を職員自ら設定・実施できるよう、医師・保健師から個々人の特性やリスクに配慮したサポート受けることです。
特定保健指導対象者の選定方法により「動機付け支援」「積極的支援」に該当した方に対し実施されます。

※心愛会では協会けんぽからのサポートを受けています。(面談はオンラインで実施)

※保健師との面談は業務中に実施のため、事業所が知り得るのは「該当者が誰か」のみ。担当者は面談日程の調整のみに関わり、支援内容や経過は事業者、担当者へ一切報告されません。

今回インタビューに協力いただいた、介護職の安田さん。

-保健指導となった経緯を教えてください。 

安田 ある項目の数値が高く、要精検の判定を受けて、その後に担当の佐藤さんから「特定保健指導に該当したよ」と言われて、半ば強制的にスタートした感じでした(笑)。

安衛スタッフ ”半ば強制的”なのは職員の健康を思ってのことだから(笑)。

施設長 本当は強制したいくらいだけど(笑)。健康を害しては本末転倒だから。職員の健康が一番だよね。

-ライトなスパルタ式ですね(笑)。どのような保健指導が行われましたか?

安田 コロナ禍なので、オンラインで保健師と面談をしました。保健師からのサポートは”生活の中で自分が出来ること”を考えることから始まりました。

-どのようなことからはじめましたか?

安田 自分の日常を振り返った際に、”運動不足”と”遅番の勤務後にお腹が空き、ついつい寝る前に食べてしまうこと”が課題であると気付きました。                                              運動不足は自宅の駐車場が10分程歩く場所へ変わったこともあり、運動する機会が増えました。遅番後の空腹対策として、アルコールの代わりに炭酸水を飲んだり、プロテインを取ったりしました。

安衛スタッフ すごい!運動する習慣を付けたことは驚いた。Σ(・□・;)

-誰にも知られないところで努力をされたのですね。困難なことはありましたか?

安田 変則勤務なので、遅番後の空腹を我慢することですかね。((+_+))

安衛スタッフ 遅番は夕食の提供がある※けど、その後22時まで仕事をしたらお腹が減ってしまうよね…

※(心愛会では福利厚生として遅番勤務の職員へ夕食を提供する施設があります。)

-空腹に耐えることは大変ですね。初回のオンライン面談の後、保健師からはどんなサポートがありましたか?

安田 定期的に手紙でやり取りしていました。メールも選べましたが、何故か手紙を選びました(笑)。主に体重が落ちているかの確認でした。

安衛スタッフ メールも選べるんだね…何回か事業所に私経由で安田君宛に手紙が来ていたのは覚えているけど。安田君が返信をしない時は私宛に電話がかかってきていたね(笑)。

-敢えてアナログな手紙を選んだのですね!ズバリ特定保健指導の効果はありましたか?

安田 今年の健診結果が”要精検”から”経過観察”になったのと、約半年間で体重が6キロ程落ちました。

安衛スタッフ 6キロはスゴイ!そういえば、今年の二次検診、安田君は対象外だったよね!

-1年間で6キロ落としたことはスゴイですね。体重が落ちたメリットはありましたか?

安田 自分は腰痛持ちですが、腰痛が原因の欠勤や早退が前よりは減ったような気がします。

安衛スタッフ 確かに。辛そうに歩くのが減ったよね!

安田 あと娘が自分を心配して、料理を作ってくれたりしました。メニューもヘルシーなものを選んでくれて。有難いことでしたね。

安衛スタッフ それは父親としても”嬉しい”よね。家族の絆もより深まったんじゃない!

-まさに一石三鳥の効果ですね。特定保健指導を他の職員へも勧めたいですか?

安田 特定保健指導は”受けなくてはいけないもの”かもしれませんが、消極的な人も多いと思います。

   項目について話をするだけでも、自分の意識が間違いなく変わるので勧めたいですね。

-安田さんの成功体験を是非とも語っていただいて、特定保健指導の”ネガティブ”なイメージを払拭してもらいたいですね!

施設長 職員の健康管理は法人全体の利益になることを念頭に入れたいですね。本当は(特定保健指導を)半強制で受けさせたいけど…(笑)健康は職員の自己責任でもあるが、職場の責任でもあるからね。職員は”特定保健指導の通知”が来たら少し怖がってくれると良いかも。毎年危機感を持って、特定保健指導が継続できればそれで良しでしょう。人間だから途中で”危機感”が薄れるし…

施設長より産業保健活動への思いを熱く語っていただきました!

安衛スタッフ そうですね。特定保健指導へ理解のある管理職やリーダーがいてくださるのは有難いです。保健指導は勤務時間内に行うので、その理解がなければ成り立ちませんので。そういう風土の職場であることが心強いです!

-安田さんの好事例は本人の努力の賜物ですが、上長やリーダーさん達の産業保健活動に対する理解も要因だったと言えますね!

-今回は貴重なご経験を聞かせていただいてありがとうございました!

 ”健康は労働から生まれ、満足は健康から生まれる”という名言のとおり、健康と労働は繋がっています。

安全衛生チームは職員の健康のためのサポートをこれからも継続していきます!

 

安衛スタッフで衛生管理者の佐藤さんと。厳しさの中にも職員の”健康を守る意識”を強く感じました!!