全社安全衛生チームの秋山です。
心愛会では、お客様と職員の安心・安全のためにノーリフト®ケアを推進しています。
ノーリフトケア®とは、「lifting しない(nolifting)」、つまり、抱え上げない・持ち上げない・引きずらない、そして不良姿勢を継続させないケアのことを指します。そして、単に持ち上げない・抱え上げない介護技術だけではなく、介護する側・される側双方にとって安全で安心な介護により、福祉・医療の現場から腰痛をなくす取り組みそのものを示す言葉です。
安易に福祉用具に頼らないのがノーリフトケア®の基本です。相手に合わせた介助方法を考え、体の仕組みを上手に使い、必要に応じて福祉用具を用います。
お客様に適した福祉用具を使用することで、お客様はより安心・安全な生活を送れます。スタッフにとっても身体的負担を軽減させる効果があります。
心愛会の事業所で使用している”福祉用具”をシリーズで紹介しています。
最終回は番外編(ICT)で「ライブコネクト」をご紹介します。
ICTとは…
「情報通信技術」と訳され、コンピュータを単独で使うだけでなく、ネットワークを活用して情報や知識を共有することも含めた幅広い言葉です。
用途
人感センサー、バイタルセンサー、ドアセンサーなど複数のセンサーにより居室内の状況を専用のパソコンやスマホと連携し、可視化します。



メリット
ベッド上だけでなく複数のセンサーにより居室内でのお客様の行動を見守ることができます。
個室だけでなく多床室など幅広い環境に対応しています。
使用している事業所
ハーモニーハウス ハーモニーみどりヶ丘
介護職員の声
ライブコネクトを使用してから、お客様の転倒事故が激減、夜勤者不安も解消されました。
お客様一人ひとりのバイタル、入眠状況、温度や湿度などの情報が一覧で可視化されているので、夜勤者の安心感が増しました。
バイタルとは…
バイタルサインの略称。お客様の生命に関する最も基本的な情報である、心拍数・呼吸(数)・血圧・体温の4項目を指します。
お客様の入眠状況が確認できるので、夜間の巡回を減らして、お客様を起こしてしまうことがなくなりました。
福祉用具を使う上で大事なことはお客様の状態をよく観察することです。
お客様の残存機能を残しつつ、お客様に合った福祉用具を選ぶことは、自分たちの身を守ることにつながります。
福祉用具を上手に活用しつつ、ノーリフトケア®を充実させていきましょう!
※「ノーリフト®」「ノーリフトケア®」は一般社団法人日本ノーリフト協会の登録商標です。
※Z-works様の許可を得て画像を掲載させていただいています。