全社安全衛生チームの秋山です。
心愛会では、お客様と職員の安心・安全のためにノーリフト®ケアを推進しています。
ノーリフトケア®とは、「lifting しない(nolifting)」、つまり、抱え上げない・持ち上げない・引きずらない、そして不良姿勢を継続させないケアのことを指します。そして、単に持ち上げない・抱え上げない介護技術だけではなく、介護する側・される側双方にとって安全で安心な介護により、福祉・医療の現場から腰痛をなくす取り組みそのものを示す言葉です。
安易に福祉用具に頼らないのがノーリフトケア®の基本です。相手に合わせた介助方法を考え、体の仕組みを上手に使い、必要に応じて福祉用具を用います。
お客様に適した福祉用具を使用することで、お客様はより安心・安全な生活を送れます。スタッフにとっても身体的負担を軽減させる効果があります。
心愛会の各事業所で使用している”福祉用具”をシリーズで紹介しています。
7回目は「楽シート」をご紹介します。
用途
フルリクライニング車いすへ1人で移乗することができる用具。
メリット
持ち上げずに1人で移乗することができる。介護する側には腰痛予防、介護される側の苦痛を緩和し、離床を促します。


使用している事業所
現在、対象となるお客様が不在のため、使用している事業所はありません。
対象となるお客様が発生された場合、使用できるようにしています。
現場の声
リクライニングの車いすを使用していて、かつ拘縮が少なく脱力がないお客様に使用していました。
職員1人で簡単に移乗できることで、人でを要さないメリットがあるため、導入しました。
1人で簡単に移乗できるので、「起きたい」、「休みたい」というお客様の希望がすぐに対応可能で、人を呼ぶ時間が短縮できます。
その後、お客様の状態が変わり、現在はフレックスボードや床走行式リフトに変更しました。
拘縮とは…関節が短くなったり、硬くなったりすることで、関節可動域が制限された状態を指します。
次回は「電動診察台」をご紹介します。to be continued…
※「ノーリフト®」「ノーリフトケア®」は一般社団法人日本ノーリフト協会の登録商標です。