キャリアコンサルタントの秋山です。
私達が生きていく上で、ストレスを無くすことは不可能です。ストレスと上手く付きあうことが、日々を快適に過ごすことに繋がります。
そして、私達は公私ともに”自分以外の人”とも上手く関わって行かなければなりません。
会津若松市にある、障がい福祉サービス事業所コパン・クラージュの「就労移行事業」で就労支援サービスをご利用されている方向けに、ストレス対策の学習会を実施しました。
就労移行支援事業とは
障がいのある方が一般企業へ就職をする為にスキルの向上や面接指導など、様々な支援を行う部署です。
今回は”相手に伝えること”をメインで行いました。
自分の意思を相手に伝え、相手の意思をきちんと理解することがコミュニケーションの基本です。
このやり取りが円滑であれば、ストレス対策になります。
まずは「伝えること」のメリット、デメリット、「伝えないこと」のメリット、デメリットについて考えてもらいました。
皆さん、最初は「むずかしい」とのことでしたが…
イメージができるとスラスラ記載されていました。
「伝えないこと」のメリットは相手に嫌われないなどがあります。一方デメリットは周囲へ支障が出る、自分がモヤモヤするなどが挙げられます。
私達日本人は相手を主語とした「YOUメッセージ」で会話をしがちです。日頃用いそうなYOUメッセージをIメッセージに変換するワークを行いました。
Iメッセージとは…
「私」を主語にした表現。「私は~だと思う」「私は~して欲しい」といった表現はIメッセージとなります。
Iメッセージを使うと、人間関係を良好に保ちながら、自分の意思やお願いを相手に伝えやすくなるなどのメリットがあります。
YOUメッセージとは…
「あなた」を主語にした表現。YOUメッセージでは、相手に対して命令する印象や、相手を非難したり攻撃したりするニュアンスが強くなります。
YOUメッセージは使う側に悪気が無くても、相手は「責められた」と受け止める可能性があります。
YOUメッセージの積み重ねは関係性にもヒビが入ったりしますよね。
皆さん、「私は」という主語の部分を言う習慣が無いので、違和感を感じていました。
日常でも使えるので、習慣化すればコミュニケーション力が向上することが期待出来ます!
最後に自分の体調不調をどう伝えるかを考えました。
自分の具合が悪いことは、こちらから相手に伝えない限り相手は気付きません。
正しく伝えないと、自分が辛くなることはもちろん、仕事にも影響してしまいます。
様々な状況をイメージしながら伝える練習をしました。
参加者からは
「相手に伝えるメリット、デメリットを知ることができて良かった。伝え方ひとつで印象が異ってしまうことを学べた。」
「Iメッセージが難しかったが、上手く使えるようになりたい。プライベートでも練習したい。」
「自分の体調が悪い時、早めに伝えることができていないので、自分から伝えていきたいと思った。」
といった感想がでていました。
コミュニケーションを円滑にすればストレスを軽減することが期待できます。
今回学んだ事柄を少しずつ実践していきましょう!