全社安全衛生チームの秋山です。
心愛会では、お客様と職員の安心・安全のためにノーリフトケア®に取り組んでいます。
郡山方部のメンバーを集めて実施した「ノーリフトケア®専任者研修」についてご紹介します。
ノーリフトケア®とは、「lifting しない(nolifting)」、つまり、抱え上げない・持ち上げない・引きずらない、そして不良姿勢を継続させないケアのことを指します。そして、単に持ち上げない・抱え上げない介護技術だけではなく、介護する側・される側双方にとって安全で安心な介護により、福祉・医療の現場から腰痛をなくす取り組みそのものを示す言葉です。
ノーリフトケア®専任者とは、研修受講後に自事業所にノーリフトケア®の考えを広めていく役割を担います。
郡山方部5事業所より10名のスタッフが参加しました。
この研修はノーリフトケア®の考え方とスキルを学ぶこと、そして自施設でノーリフト®の考え方を広め、指導できる人材を多く育成することが目的です。
研修内容は
○ノーリフト®の必要性
○ノーリフトケア®の実践
○ノーリフトケア®に使用する福祉用具と使い方
などです。
ノーリフトケア®の基本は、ボディメカニクスを用いることです。
ボディメカニクスとは、人間の運動機能である神経系・骨格系・筋系などの相互関係の総称。
介助される方に近づく、介助される方の腕や足を小さくまとめる、膝を曲げて重心を下げ、骨盤を安定させる、水平に移動する、テコの原理を応用するなど、体の動きの仕組みを効率的に活用して、最少の力で介護する方法です。腰痛予防にも効果があります。
ノーリフトケア®=福祉用具を使うと思われるかもしれませんが、ノーリフトケア®は”福祉用具に安易に頼らない”ことが基本です。
そのために、相手に合わせた介助方法を考え、体の仕組みを上手に使い、必要に応じて福祉用具を用います。
参加者からは
立ち上がり方、ボディメカニクス、福祉用具の使い方が自己流となっていたかもしれないことに気付けた。
基本的な動きがあってのノーリフトケア®であると思った。日頃から基本に忠実なケアを徹底したい。
などの感想が聞かれました。
ノーリフトケア®は、自分の体に負担をかけない介護と日頃の腰痛予防が大きな軸になります。
お客様、自分の身体に優しい”スキル”を皆で高めていきましょう!
※「ノーリフト®」「ノーリフトケア®」は一般社団法人日本ノーリフト協会の登録商標です。