お客様と職員の安心・安全のためのノーリフト®ケア【ハーモニーみどりヶ丘】

全社安全衛生チームの秋山です。

皆さんはノーリフト®ケアという言葉をご存知ですか?

ノーリフト®ケアとは、「lifting しない(nolifting)」、つまり、抱え上げない・持ち上げない・引きずらない、そして不良姿勢を継続させないケアのことを指します。そして、単に持ち上げない・抱え上げない介護技術だけではなく、介護する側・される側双方にとって安全で安心な介護により、福祉・医療の現場から腰痛をなくす取り組みそのものを示す言葉です。

心愛会では、お客様と職員の安心・安全のためにノーリフト®ケアに取り組んでいます。

先日は、その取り組みの一環として、郡山市にある特別養護老人ホーム「ハーモニーみどりヶ丘」で、ノーリフト®ケアの研修会を行いましたのでご紹介します。

講師に株式会社あかね福祉の池田所長と石川様をお招きして、心愛会の4事業所から計17名が参加しました。

適した器具(福祉用具)を使うことも必要ですが、器具に頼ることだけがノーリフト®ではありません。

まずは、お客様がどこまで自分で行えるかを踏まえた上で、その方に合った器具(福祉用具)を選定していくことが重要です。

そのためには、お客様一人ひとりの基本的な立ち上がりの動作の理解が不可欠となります。

この基本的な考えを踏まえた上で適切に器具(福祉用具)を使用することにより、お客様や職員双方に負担のない介護が実践でき、職員については腰痛予防に加え安全に働ける環境が整います。

研修では、まずは車イスの特徴とお客様にあった車イスの選び方、福祉用具を用いた移乗方法について学びました。

池田所長より、お客様の状態に応じた車イス選びのポイントを教えていただきました!

ベッドから車イスに移乗する際は、移乗の技術はもちろん、移乗前のベッドの高さ調整などの事前準備も大事です。
移乗時は、介護者の顔の向きも安全・安心に関わってきます。
福祉用具”はなまる”の説明も受けました。
”はなまる”を用いての移乗を実践します。

参加者からは…

車イスや福祉用具の自分の知らない機能や、調整方法のポイントが聞けて良かった。他の職員と共有して活かして行きたい。

ノーリフト®の技術も大事だが、お客様の状態にあった用具を選ぶ視点も大事にしたいと思った。

お客様役を実演してみて、介護者の身体の向きが違うだけで、不安感が解消することに気づけた。

普段スライドボードを使っている時、”スライド”ではなく多少持ち上げている自分に気づけた。

などの感想が出ていました。

心愛会はお客様、職員への安心・安全の”二刀流”を目指して、ノーリフト®ケアを皆で高め合いながら推進していきます!

※「ノーリフト®」「ノーリフトケア®」は一般社団法人日本ノーリフト協会の登録商標です。