人手が足りない時、忙しい時などを含め、日々の介護の中で、素っ気ない対応をしてしまった、言葉遣い
が荒くなってしまった、雑な介助をしてしまったなどはないでしょうか。
職員のこのような対応は、意図せずとも「不適切なケア」になってしまう場合があります。
最近も、高齢者施設で介護福祉士による事件もありました。同じ介護福祉士として考えるものがあり
ます。
不適切なケアとは、明確に虐待であるとは言い切れないものの、介護を必要とされる方にとって適切
であるとはいえないケアのことを指すのだと思います。
不適切なケアは、決して虐待ではないから許される範囲というわけではなく、これらの行為が放置され
ることによって虐待に発展してしまう可能性もあります。
不適切なケアは「虐待の芽」ととらえ、不適切と考えられる行為がある場合には早めの対策に取り組む
ことが大切です。



お客様に合った一口の量も確認せず、水分を提供しようとしている場面です。

ハーモニーハウスでは、不適切ケアを予防するための取り組みとして、実際に自分たちがお客様の身
になって考えることが出来るよう、不適切ケアの勉強会、(高齢者疑似体験)を実施しております。
不適切ケアを予防するには、職員一人ひとりの意識を改善・改革すること、事業所全体の問題と
して不適切なケアをなくすための取り組みを行なっていくことが重要だと考えます。
介護を必要とするお客様、お一人おひとりにとってより良いケアを提供するために、ぜひ、職場全体
で不適切なケアの改善・予防策に取り組んでみてはいかがでしょうか。