プレゼントの力【ハーモニー並木】

小規模を宿泊でご利用のお客様。面会に来てくださったお孫さんからの「得意だったあみもので帽子を作って欲しい」とのお願いに嬉しそうな笑顔がありました。

お孫さんが準備してくださった毛糸や編み棒を巧みに使い、毎日朝に夕にせっせと編んでいきます。それが本当に手際よく素晴らしく上手!毎日毎日流れるような手さばきで編んでいるのを見て、周りのお客さまも職員も見惚れるばかり。

あっという間にポンポンのついた可愛い帽子が三つ出来上がると「ひ孫に作ってくれって言われたんだ。三つできたぞ」と誇らしげに見せてくれました。

最近は今までよりも忘れる事が増えてきてそんな自分に暗い表情を見せる毎日でしたが「昔から編み物が得意だったんです」と、毛糸や編み棒を準備し、持ってきてくださったことでそのお客様は活き活きと過ごせる時間が増えました。

そんな、おばあちゃんを想うお孫さんの気持ちがとてもあたかかくて、ご家族の力ってすごいなあと改めて実感すると同時に、集中して編んでる時の優しいまなざしは、きっとご家族を想っているんだろうなあと想像させるのです。 「認知症になっても、生活に支援が必要になっても、いつまでも自分らしく誇らしく生きていく」そのお手伝いを私たちはこれからも続けていきたいと思います。

こんな風にもっともっと一緒に笑って過ごす毎日のために。