並木の庭に咲く小ぶりのバラの花をなんとなく見つめながらご飯を食べていた職員。
ふとひらめき
「そうだ!みんなでバラを見に行きませんか!?」とお客様に提案
「わあ!行きたい!嬉しい!」とあっという間に話は決まり急遽出掛けることに。
幸せなことに施設近くの開成山公園にはバラ園があり、調べるとなんと入場無料!
これは行くっきゃない!
乗り込んだ車の中は「女三人寄ればなんとやら」と賑やか、軽やか。
着いたバラ園の中は色とりどりで沢山の種類のバラ園が出迎えてくれました。
疲れた様子も見せず、「キレイ」「変わった色」「わあ大きなバラ」などなど
童心に返ったような弾ける笑顔があちこちに見られます。
他の来場されていた方に自ら「キレイですね」と話し掛けるお客様。
また、逆に話し掛けてくださる方もいて、冗談を一緒に楽しみ、空は曇ってはいましたが、それを突き破るくらいの笑い声に包まれました。
あっちではバラの女神様と一緒に記念撮影をしたり、こっちではアイドルのようなポーズを楽しんだり、はたまたアーチの中で沢山のバラに囲まれたり、時間が経つのも忘れるほど楽しめたひと時でした。
認知症になると忘れてしまうことばかりかもしれません。今日のバラ園散策も明日には記憶に残っていないのかもしれません。それでも私たちはその瞬間だけでも良い時間を感じて欲しいと思うのです。そして「嬉しい!楽しかった!また連れて行ってね!」なんて素敵な笑顔を見られるのがとても幸せなことだなと思うのです。で、またワクワクするんです。「今度はどこに行こうかなあ」って。