この花は何の花? ”おじいちゃん”の花?【ハーモニーほんごう】

ハーモニーほんごうの南側の庭にひっそりと咲く一株の植物があります。

今回の主人公はこの不思議な植物です。

皆さんはご存じでしょうか、この小さな植物のことを。

紫色の花が散るとフサフサひげを持つ種ができます。

このフサフサひげを老人の頭に見立てて”おじいちゃん”から「翁草」の名前が付いたと云われています。

でも、見た目がかわいい翁草ですが、草の汁液に触れれば皮膚炎を引き起こすこともあり、

誤飲すると大変な有毒植物です。

一面、乾燥させたものを生薬として用いたこともあるようです。

以前は本州以南の各地で山地の日当たりのよい草原や河川の堤防に自生していましたが、

農作業の草刈りができなくなったりして草地が荒廃したことや、

土地開発が進んだこと、山野草として採取されたことなどにより各地で激減、絶滅の危険が増大しており、

絶滅危惧植物Ⅱ類に指定されています。

平成14年度から阿賀川河川事務所が「オキナグサを守る会」(事務所:会津美里町建設課)と連携して本郷地区の子供たち、地域住民と一緒に保全活動を実施しており、その時に一株をいただいてきて植えたもののようです。

現在はコロナ禍でこうした地域の活動が行えませんが、貴重なこの花を見ながら一日も早いコロナ禍の終息と地域活動の再開を心から祈ります。