こんにちは、会津美里町地域包括支援センターです。
日々、認知症に関するご相談をお受けする中で、私たち自身が大切にしたい「心のあり方」を教えてくれる一冊の本に
出会いました。 大石智先生の著書『認知症への先入観をほどく』です。
「支援する側」の心にある結び目
皆さんは、「認知症の方を支えなくては」と思うあまり、無意識に相手を「何もできない人」として扱ってしまったことは
ありませんか?
この本を読み、私が真っ先に突きつけられたのは、
「自分自身の心の中にある偏見(スティグマ)」への気づきでした。
- 「病気だから、こう接するべきだ」という決めつけ
- 「わからないだろう」という、無意識の思い込み
こうした「よかれと思って」持っている先入観が、実はご本人との間に見えない壁を作っていたかもしれない……。
本を読み進めるうちに、自分の中にある「心の結び目」が一つひとつ見えてくるような感覚を覚えました。
大切なのは、答えではなく「向き合う態度」
大石先生は、具体的な事例をもとに、私たちが忘れかけていた「向き合う時の姿勢」について、
自分自身の経験をもとに気づかせてくれます。
- 相手の「今」を尊重する: 記憶の正確さを確認するのではなく、今この瞬間の気持ちに耳を傾けること。
- 「人生の先輩」として接する: 認知症という困難に直面しながらも、日々の生活を営んでいるご本人の「勇気」を尊敬すること。
これらは決して特別な技術ではありません。
しかし、自分自身の偏見に気づかなければ、なかなか辿り着けない視点でもあります。
「最近、ご本人との会話がぎくしゃくしてしまう」「どう接するのが正解かわからない」と悩んでいる
ご家族や地域の皆さんに、ぜひ読んでいただきたい一冊です。
私たち包括スタッフ、専門職も、皆さんと一緒に「先入観」をほどきながら、
誰もが自分らしく暮らせる地域を作っていきたいと思っています!
